第3回不定期演奏会 「大人満員」


2005年8月20日 14時開演 大田区民ホールアプリコ 小ホールにて

第3回目の演奏会はホームページを見て参加してくれた方もいました。
編曲も台本書きもだんだん板に付いてきた?


~~台本担当談話その3~~

 『次回は大入り満員で』といった東京童夢ラストでのKすが代表の言葉をもじり、3回目の不定期演奏会は大入(おおいり)ならぬ「大人(おとな)満員」となった。

 前回に引き続き2部台本担当の任を賜ったわけだが、当初は「映像も入れて」とか「大正浪漫風」とか「メリーウイドウ」とか「弁士も入れて活動映画っぽく」など色々言ってたように記憶している。このうち映像は映像大臣のMりや氏により実現とあいなったが、それ以外はなかったことになっている。

  
 前回の「子供」に対して「大人」というテーマを台本の中でどう取り扱うか、かなり長時間試行錯誤していたように思う。 大人=ストイック=泣いている女を後にして一人煙草の煙をたゆらせながら立ち去る男の後姿=ハードボイルドという公式にようやく辿り着いたのは合宿を目前にした当たりだったかと記憶している。

 合宿でいっきに台本を仕上げてしまおうと思った私の前に立ちはだかったのはリコーダーと、Kすが代表の「特訓よ!」の言葉であった。
リコーダーの練習は言うに及ばず散々なものであり、このまま演奏会の足を引っ張るのかと枕を涙で濡らすようなそんな日々であった。
結果として台本もコンセプトのみで全然手付かずに本番前のステージ練習を向かえ、私自身も他の団体の都合で欠席したあたりは精神的にもかなりきついものがあった。

 Kすが代表が書いた2部台本を読んだときには、「ああこれで楽になる」と本気で思ったのだが、それではあまりにあまりなので途中まで書いていた原稿をだめ元でKすが代表に送った処、有難い励ましと「このまま書き続けるように」とのお言葉を賜り、感謝の涙で枕を濡らすのであった。同時に世に出る機会を失ってしまったKすが代表の2部台本に対しては本当に申し訳ないと思っている。

 前回の2部では曲のキーワードを中心にしすぎたきらいもあり、結果としてゆとりのない進行であった事から、今回はキーワードは2、3箇所くらいにして、多少冗長ぎみな語りで全体の雰囲気つくりを重視するよう心がけた。

 当然曲の進行に合わせているが故支離滅裂な展開は避けられず、イスカンダルまでコスモクリーナーを取りに行ってはキリマンジャロに登り黒部ダムへ行くというよくわからない展開になったが、前述の通り泣いている女を背に立ち去るラストは当初より予定していたものであるし、犯人は予告通りセルパンテスだし、ハードボイルドとコンセプト決めした時から根幹はあまり変わっていない。

 予定外だったのは世情のイメージとして合宿中に何度も見た3年B組金八先生の影響により、セルパンテスが時々加藤(転校元の学校に立てこもり警察に捕まる生徒)にすりかわる点と、ラストからマツケンサンバに繋ぐためのブリッジとして、主人公の探偵から暴れん坊将軍に変容する箇所である。急遽暴れん坊将軍のテーマソングをハミングして頂いたメンバーの皆様には大感謝と同時に間際になって申し訳ないなあという気持ちでいっぱいである。

 また、アナウンスのバックにハードボイルドな雰囲気をかもし出したいと口走ったところ、Tかやなぎ氏のアレンジによりストレンジャーの冒頭箇所を入れて頂いたのは誠に僥倖であった。おかげで2部の間舞台に張り付いていなければならなかったベースNかお氏、ドラムのWたなべ氏、交代でリコーダーを吹いてくださったTかやなぎ氏とKま女史には感謝の言葉も見つからない。
当然私を除くメンバーのリコーダーもすばらしく、タイトル通り大入満員のステージであった。

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