「極楽錠前」とは何なのか?



 第1回演奏会「幕の内弁当」、第2回演奏会「東京ドーム」、そして今年ようやく第3回演奏会「大人満員」。考えてみたら約6年間の間にたった3回の不定期演奏会を行ってきた。6年間の間、演奏会に向けてメンバーは、日々努力したりしなかったり。気が向くと集まって音を出してみたり、編曲してみたり。老人ホームで慰問演奏をしたり、骨髄バンク主催演奏会に出て賞状をもらったり、他団体のアンサンブル大会に出て好評を博したり。講習会に行ってみたり、ピアノの発表会にゲストで出てみたり。メンバーは集まったり集まらなかったり、多かったり少なかったり。

 当たり前だが、我々はプロではない。リコーダーを毎日練習しているわけでもない。どちらかというと、オーケストラや吹奏楽の活動を定常的に行っているメンバーが多い。練習する曲は、バロックやルネッサンス、現代リコーダー曲もあるが、オーケストラ編曲ものやポップス、ジャズ、演歌まで何でもアリだ。

 いいかげんといえばいいかげんな活動をなんとなく行っているのが、極楽錠前。悪い言い方をするなら、そんな風に言えるかもしれない。しかし、こんな極楽錠前が、なぜかメンバーの心のよりどころであり、メンバーはみんな極楽錠前のために自分を持ち出して活動をしている。これは事実だ。ひとたび演奏会ともなると、オリジナル編曲をし、講習会に行き、毎週のように練習を行い、合宿まで設定する。本気で遊ぶ、という言葉に恥じない、気合いの入れようなのだ。

 極楽錠前がいい加減ながら、演奏活動を続けていけるのはなぜか?なぜ、いい加減ながらみんなの心のよりどころとなれるのか?それは、極楽錠前の活動が一人一人にとって面白いこと・楽しいことである、という理由だけなのだと思う。ただ、やりたいことをやっている。面白いと思うことを自分たちで決めてやる。面白ければなんでもOK。みんなが「極楽」の場で「本気で遊んでいる」のからこそ楽しい。「極楽」とは「自分たちの好きなときに、好きなように音楽をやれる場」であり、それが好きな人たちが集まっている「本気で遊んで本気で楽しい場」なのだ。

 もしも、あなたに極楽錠前のステージを見ていただけ、メンバーの本気を少しでも感じ、面白がっていただけたら、それが私たちにとっての最大の喜びとなるだろう。極楽錠前とは、そんな人たちが集まる集団なのだ。


2005年4月8日 極楽錠前代表

これだけじゃ、極楽錠前がわからない人のために
極楽錠前の名前の由来について知りたい人のために

トップへ戻る